ホーム : お墓とその構成

京都に住み、京都に眠る。
墓地・霊園・京石碑について

京都のお墓とその構成

愛する方がお亡くなりの時、その御霊をご供養し、ご遺族の悲しみを癒すと共に、愛と感謝の心をカタチに残せるのがお墓です。 お参りのたびに日々の暮らしの報告をし、亡き人と語らう。 お墓は親から子へ、孫へと代々守られ、ご先祖様との“心のふれあいの場”となる、大切なメモリアルストーンです。
私どもは「京都の石屋」として京都型のお墓をお取り扱いしております。





京都で使われる墓石の種類

①京都型墓石

京都型墓石

下から下台・中台・棹石と重ねた「3段型の本磨き仕上げ」が一般的。 香呂や供物台に変化をつけ、京都型・大阪型・神戸型など地域に応じた形があります。 京都型は下台の上にのせた香呂が、三味線バチを逆さにした形で、香呂と供物台が別々なのが特徴。 供物台は納骨所の蓋でもあり、お骨は供物台の後ろから入ります。京都では青御影石が標準です。 国産の石材では、庵治石や大島石が昔から人気です。

水きり加工

水切り加工

お墓の大きさは棹石の幅で決められます。 棹石の幅が8寸(24.24cm)を京都8型と呼び、京都市内では標準的な大きさです。 4聖地以上の墓地は、9寸型や10寸型が多く選ばれます。 弊社の場合は、雨水等がお墓の天端に残らないよう、水切り加工を標準仕様としています。※注)1寸=3.03cm×8寸=24.24cm

②五輪塔

五輪塔

五輪塔は、日本独特のもので平安後期から出土されています。 元は密教系の信仰として建立されていたのが、墓標として宗派を超えて、宝篋印塔ともに二大主流の一つとなりました。 五輪塔の形は、密教で考える宇宙の構成要素の五つの要素、地(地輪)・水(塔身)・火(笠)・風(請花)・空(宝珠)を組み合わせています。 また、宇宙そのものの存在“大日如来”を象徴しています。 昔は信長、秀吉など戦国大名をはじめ武家が好んで建て、高野山墓地には大型の五輪塔が数多く建ち並んでいます。 現在では、ご先祖様の供養塔として家族墓と並べて建てられる方が多いです。 大きさは普通のお墓と同じく、8寸のお墓には8寸の五輪塔が建てられます。

③宝篋印塔

宝篋印塔

宝篋印塔は、もとは宝篋印シンジュ経というお経を納める塔からその名がつきました。 特に平安の中期頃、中国の呉越王銭弘淑がつくった八万四千塔にならい、簡略したものが石造となったと伝わっています。 鎌倉中期以降に密教系の塔として現れ、貴族が好んで建てたとも言われています。 独特な形で塔身の上の四隅に花びらのように立つ、隅飾突起が開いているほど近年の形といいます。 五輪塔とともに、昔から人気のある供養塔です。

④多宝塔

多宝塔は法華経に出てくるもので、お釈迦様が法華経を説法している時に、七宝塔(多宝塔)が現れ中にいた多宝如来がお釈迦様の教えに感じ入り、座っていた席を譲りともに並んで座った、という話から伝わっています。 多宝塔はお釈迦様と多宝如来を安置して礼拝するものとして、平安時代に密教系の塔として造られていました。 その後、“多宝如来は、お釈迦様が入滅後に法華経を実現する役割を持った仏さまである”という教えが広がり、墓石に転用するようになったようです。 塔身や傘の意匠性に自由度が高く、さまざまな形が見られ、京都を中心に各地に重要文化財として残されています。 現在でも高級感のある墓石として、好んで建てられる方がおられます。

⑤和洋墓(弊社オリジナル)

和洋墓(弊社オリジナル)

縦文字が大きく使える仏式の和墓と、モダンな洋墓のフォルムを組み合わせた、弊社のオリジナル墓です。

⑥洋墓

洋墓

京都の寺院墓地では和墓が一般的ですが、霊園などでは横型の洋墓を建てられる方が増えています。 洋墓の場合は、青御影石以外に黒御影石、赤御影石、桃色の御影石と、さまざまの色の御影石が見受けられます。




当店では国産銘石をはじめ、お手ごろな外国産墓石まで、ご予算に応じてご用意いたします。 標準的な京都型墓石から五輪塔・宝篋印塔などの和墓以外にも、洋墓・特別創作墓と、ご希望に応じた意匠の墓をご提案いたしております。 すべて現地の確認のうえで、お客様のご要望をお伺いし、CAD図面を作成してお見積もりをお出ししております。

↑ページ先頭へ




お墓の構成

巻石、墓石、納骨所の3つを基本に、その他、各種の付属品により、お墓は構成されています。

お墓の構成


お墓の構成

■巻石・結界石

巻石は、現世と来世(浄土)をわける結界の意味と、他の墓地との境界としての役割、そして地盤沈下や地崩れを防ぐ機能があります。形は大きく分け、地付きと舞台式があり、同じ舞台式でも和式と洋式により、デザインが異なります。

■石棺・納骨所(カロート)

石棺は、墓の下を石で四方囲み、お骨を納める空間です。関西では底は塞がず、そのまま新しい土を入れ、お骨が土にかえりやすくされています。

■墓石

墓石は竿石の巾で、7寸から1尺まで大きさがあり、標準的な1聖地(900mm角)で8寸、4聖地以上になると9寸以上の墓を建てることが多いようです。



オリジナル墓 (特別創作石碑)

宝塔型石碑

宝塔型石碑

笠塔婆型石碑

笠塔婆型石碑

↑ページ先頭へ