ベルファースト(南アフリカ)
硬質な黒い御影石
ベルファーストは、南アフリカで産出される、黒御影の代表です。
御影石(花崗岩)はさまざまな鉱物の結晶が組み合わさって構成されています。その組み合わせによって柄が出てくるのですが、ベルファーストは全体的にほぼ黒色の御影石です。
しかし、細やかな目のなかに、金色の粒子も見られます。この金色のことを「ゴールドスポット」と呼ぶそうで、特に格調の高い部分とされています。
日本では歴史の古い石材で、建築石材・墓石の両分野で人気です。
一級材とされた、スーパーダークはすでに閉山となりました。それに伴い、現在では産出量は減少傾向にあります。
吸水率は低く、硬質なので経年劣化が少なく、高品質な石材といえます。主な使用用途としては、建築物の床材やキッチンの天板、お墓など。
仕上げは、本磨き仕上げ、ジェットバーナー仕上げなどが一般的です。
ベルファースト使用時の留意点といえば、耐火性に劣るという点です。
バーナーの炎でもヒビが入ってしまうほどだそう。火を使用する場所、非常に高温になることが予測されるエリアでの使用は避けましょう。また、本磨き仕上げにした際には、キズが目立ちますので気を付けましょう。