芦野石(栃木)
温もりと落ち着きのある風情の芦野石
芦野石は栃木県那須地方で産出する石英安山岩質溶結凝灰岩です。
生成の主要因は、100~700万年前頃の会津地方の爆発的噴火による火山灰・火砕流と言われています。
構成物の粒子が小さいのが特徴で粒子の種類と量で色に違いが出ます。
一般的には白や灰色の石を「白目」と呼び、茶系の色が混じっているものを「赤目」と呼んでいます。
日本の風土に合った温もりと落ち着きのある風情を持ち、年月を重ねるごとに風格を増す特徴があります。
耐久性・耐熱性に優れ、柔らかく加工がしやすいため、石垣、石塀、門柱、灯篭、墓石など幅広い石造物がつくられてきました。
現在では建築や住宅にも使用され、モダンな雰囲気の演出に欠かせない石材の一つとなっています。
埋蔵量が豊富で今後も安心して使える石材といえます。