那智黒石(三重)
きめ細やかな那智黒石
きめ細やかな粒子で滑らかな石肌と、深みのある黒色が特徴の那智黒石。三重県熊野市の神川町だけで採掘され、年々生産量が減っていることから希少で高価な石とされています。
細やかな加工がしやすい石質で、主に碁石の黒石や、硯石に古くから使われてきました。遣唐使が碁石の原料として土産にしたという歴史もあります。
那智黒石は磨くほどに漆黒の輝きを増します。 熊野産の那智黒石に似た、那智黒石と呼ばれる外国産の黒い石も出回っていますが、黒の深さやきめの細やかさは全く異なります。 そのため、熊野産の本当の那智黒石を「本那智黒石」とも呼びます。