花沢石(愛知)
細かな彫刻に適した花沢石
愛知県産の白系御影石の代表格「花沢石」。愛知県豊田市花沢町にある、三河三霊山の一つ、六所山から産出されます。明治20年頃から採掘されているといわれ、愛知県では昔から墓石材・彫刻材として親しまれています。
・粘りが強く、彫刻に最適な石材
花沢石の特徴は、なんといっても石質の“粘り”の強さ。石質はほどよい硬さがあるため、加工しやすく、細かな細工の彫刻に適しています。石塔や仏像などの彫刻物に、地元の職人に好んで使われます。
・むらがなく、きめ細かい石肌
きめ細やかで、低吸水率で高い耐久性があります。整った石目はむらがなく、艶出しがよいのが特徴です。
・古くからの豊富な実績を持つ石
天台寺門宗の総本山である三井寺(滋賀県)の大日如来座像、天台宗総本山である比叡山延暦寺(滋賀県)の伝教大師座像、大英博物館所蔵の須弥山童子六地蔵など、多くの石像美術品に使われています。