初めての墓石購入。墓石選びのポイント
お墓を建てることは家と同じく、一生に一度の大きな買物。亡くなられた方への想いやご先祖様への感謝・ご供養の念など、愛のこもった供養塔であるだけに…。何代にも継がれる墓石だからこそ、より安心のできる墓石と、石材店をお選びいただく事が大切です。でも、普段は縁の無い“墓石”の購入。そんな墓石選びの安心できるポイントをご紹介いたします。
1.関西での墓石材は青御影石(花崗岩)が主流。
昔は加工のしやすさから、砂岩系の和泉石が多く使われていました。古い墓地で見られる、薄茶色で表面がはく離した墓石です。
今では加工技術や機械が進歩し、硬質で耐久性の高い御影石が良く使われています。御影石は表面を研磨することで、鏡面のように美しく仕上がり、長年にわたり美しさが保たれます。産地により白・赤・黒・桃・錆と各種ありますが、関西では青御影石が主流で人気があります。
2.青御影石には国産と外国産があります。
国産青御影石は、主に瀬戸内海沿岸地域で産出・加工されます。香川県の庵治石・青木石、愛媛の大島石などが人気のブランド。
国産は産出量が少なく、表面の傷やボセイなどを避けて加工すると、より製品化数が少なくなります。希少で手間ひまもかかり高価ですが、墓石として使用され300年以上の実績があります。
国産の石は日本の気候風土になじみ安心感があり、不思議と日本人好みの石目に感じます。今後も希少価値が高まるので、今が買い時という方も少なくありません。
一方、外国産青御影石は中国産が主流。中国産は安いのが最大の魅力。ただし、墓石の実績が浅いため、気候変化の多い日本で、どれだけ耐久性があるか分かりかねます。中国材は種類が多いですが、新しい石種ほど施工実績も少なく、石材店が厳選した石を選ばれる方が安心です。
国産と外国産どちらにされるかは、それぞれの価値観や基準がありますので、一般的な傾向しかお伝えできません。墓石は何よりも“ご供養されるお気持ち”が大切。私たちはそれを第一に、ご安心のできるプランをご提案いたします。
3.墓石は必ず石材店の店頭で実物を見てお選びください
墓地で墓石の説明を受け、決めることは絶対避けて下さい。風雨にさらされた墓石は日に焼けて石目や色味が無くなったり、逆に汚れや水分を吸い濃くなっています。微妙な違いは、店頭で他と比較して見てください。特に銘石といわれる石は色目やきめの細かさも違い、ムラやキズもありません。必ず石材店に飾られた実物を見て、お好みの石をお選び下さい。
4.総合的な安心感でお選び下さい。
安さを基準にすると、中国産石材の中国加工です。また青御影石でなく白御影石は安価ですが、建築用に多く使われ、墓石材にはあまりお勧めはできません。不良品の中国の墓石を低価格で販売されていたり、5等級まである大島石も単に“大島石”と書いてあるのでは不安もあります。安売り店全てが問題ではないですが、何代にも続く墓石のメンテナンスも心配です。
5.図面、見積等、的確な資料でご検討下さい。
家を建てる時に設計図と見積もりが必要なように、墓石の場合も必要です。通常は営業社員が現地調査をし、お客様のご希望を良く伺ってから、完成図面とお見積もりが提出されます。業者にまかせきりで図面もなく、墓石を建てたけど希望通りでなかったり、聖地内に収まらなかった、という失敗も防げます。
6.石材組合の加盟店や地域で実績がある店をお選び下さい。
一度建てたら墓石は、代々まで続いて残るもの。何代にも渡って続けてきた石材店や、信用のある石材組合等に加盟している業者をお薦めいたします。インターネットで安売りする店も見られますが、地域に根付いた店でなかったり、お寺への出入りが少ない店もあります。ご購入の時は安くても何年か後に店が無く、売り逃げされることも考えられるため、くれぐれもご用心下さい。