上徳寺
- 寺院墓地
- 京都市下京区
山門をくぐり参道を進むと、正面の本堂とは別に、左手奥に「世継地蔵」に至ります。
このお堂は、江戸時代より安産と子授けで広く信仰を集めてきました。
古くから子授け地蔵の寺として信仰され「京のよつぎさん」と親しまれています。
●世継地蔵について
明暦三年(1656)に、当山に篤く帰依していた一族に八幡の清水氏がいました。
彼は一子を失ったため、世継の子に恵まれるよう念じお堂にこもります。
すると七日目の夜、等身大の地蔵尊が現れ、「我を石に刻み祈念すべし」と告げました。
早速、その尊造を写し、石に刻み建立し祈念を続けたら、念願の子が授かりました。以来「世継地蔵」と称されています。
その後、享保年間(1720年頃)に、住職が夢の中でまた地蔵尊のお声を聞きます。
「我は子なきものに子を授け、子孫相続し、家運長久ならしめん」とのお告げがあり、益々信を深くし世に伝わったと言われています。
●世継地蔵尊大祭
お寺は慶長八年(1603)徳川家康により建立され、開基は、上徳院殿(阿茶局)と伝えられています。
毎月の功徳日には祈祷会が修行され、なかでも二月八日の「世継地蔵尊大祭」には各地よりの参拝者が多く、柴灯護摩供が修されます。
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- 墓地名
- 塩竈山 上徳寺(えんそうざん じょうとくじ)
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- 通称
- 世継地蔵(よつぎじぞう)
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- カテゴリー
- 寺院墓地
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- 宗旨宗派
- 浄土宗
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- 所在地
- 〒600-8119 京都府京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町556
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- 交通手段
- ・京阪電鉄「清水五条駅」より徒歩7分
・市バス「河原町五条」下車 徒歩5分
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- 聖地規模
- 1区画(90cm×90cm)~
※永代供養のご相談も受け付けられてます
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- 主な設備
- 水場、トイレ
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- 周辺環境
- 京阪電車「清水五条」駅すぐの近く、鴨川に架かる五条通(五条大橋)があります。
伝説の牛若丸と弁慶の出会いで有名ですが、平安京時代の五条大橋は 2筋上流の松原通あたりに位置し、本来の五条橋は、今の松原橋に位置します。
豊臣秀吉が1589年(天正17)現在の五条通に架け替えさせました。