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知恩院墓所内 濡髪堂

昔から祇園の舞妓さんが縁結びに訪れると人気の京都の隠れたスポット
知恩院墓所内 濡髪堂

知恩院墓所内

濡髪堂は、知恩院の「御影堂」の東側石階段を上った場所にある、「勢至堂」の墓所内にあります。墓所の奥、中央に千姫のお墓があり、その真後ろに鳥居と祠が建っています。

石階段を上った墓所内にあるにもかかわらず、昔は祇園の舞妓さんが、夜中でもお参りに訪れたそうです。

今でも、女性観光客だけでなく、OLや女子学生にも、隠れた縁結びのスポットとして人気があります。

ゴリヤクについて

濡髪堂への地図

至/勢至堂↓

江戸初期、霊厳上人が住職だった時の話です。知恩院本堂は連日、上人のお説教に大勢の人が集まっていました。その中、熱心に話を聞く童子がいました。ある日、にわか雨の中を童子が帰ろうとした時、上人が傘を貸そうと声をかけると、「実は私は、本堂の造営で住むところがなくしたキツネです。仕返しをと思いましたが、上人の良いお話を伺い、反対にお堂を守ろうと、思いました」といいました。それを上人があわれみ、墓地の一角に祠を建てたとのことです。

この童子が、お堂を守る約束のしるしとして、残したのが、「忘れ傘」だという説もあります。

それが、濡髪堂という艶っぽい名前と、しっぽりと濡れるという意味から、いつのまにか民間信仰により、「縁結び祈願」の祠として広まったようです。

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