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心の造形。
石造美術・石彫刻について

石燈籠を彫る

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■石燈籠の歴史

石造美術

石燈籠もやはり仏教の伝来に伴い大陸から入ってきたものです。もとは仏前の献灯用だったものが神殿にも用いられ、灯りとりだけでなく神仏の荘厳さを醸しだす役も担ってまいりました。初めの頃は、奈良薬師寺東塔や宇治平等院鳳凰堂に見られるように、建物の前面中央に一基だけ建てられていたようですが、桃山時代の初め頃からは、一対で立つようになったようです。灯篭も他の石造美術と同じに、仏教が隆盛した鎌倉時代に多く造られていますが、信仰心が武家や庶民に広まるとともに、大きな寺院や神社への灯篭の寄進も少しずつ増えて、多くの灯篭が参道に立並んでいる、今の風景ができてきたようです。

石造美術

ところで寺院に建つ灯篭とは別に、安土・桃山と“茶ノ湯”の文化が深まるとともに、灯篭は手水鉢、飛石などと一緒に露地を演出する重要な景物として用いられ始めました。今まで寺院に収まっていた灯篭が、大胆に露地に登場し、江戸時代には織部、岬、雪見燈籠など独特の形に発展しますが、初めて灯篭を庭に取り入れたのは、千利休だと言われています。灯篭はその後、庶民の庭にも広く普及して、京都の小さな町家の庭にも立ちましたが、近年は町家の減少と共に減っています。また戦後の高度経済成長期には建築ブームがあり、戸建の庭にはずいぶんと建てられたようです。当時は、弊社も百貨店と提携してテレビショッピングを行ったお陰で、京都だけでなく、大阪、神戸など毎日のようにトラックに何基も積んで、建てに行った思い出があると聞いています。(良き時代ですな)今は集合住宅が増えて、量的には昔ほどは出なくなりましたが、それでも“和”への憧れは残っていて、年配の方や外国の方からのお問合せもいただいております。それにしても普段何気なく目にしている灯篭に、こんな歴史があることに、とても面白さが感じられます。

■燈籠の形

基本の形は上から、宝珠、笠、火袋、中台、柱、基礎、地覆、と石が七段重なった“立ちモノ”です。もともと寺院に収められた灯篭が多く、春日型、奥の院型、柚木型などが有名です。それ以外は創作ものとして、特に露地燈籠や庭の鑑賞用に発展したもので、雪見型、織部型、観修寺型、蘭渓型があります。現在も愛知県岡崎市で、灯篭を彫っている石工さんに伺ったところ、以前は春日型や雪見型が断然人気があったけど、今は個人の好みが優先されて、注文もバラバラだそうです。

ちなみに灯篭は、灯りを灯す「火袋」があっての灯篭であり、ただ形だけ似せても、道標か石の置物でしかありません。逆に火袋だけのものは“置き型燈籠”と呼ばれ立派に灯篭の仲間です。置き型燈籠では、岬型、草屋型などがあります。

■燈籠の産地

北野天満宮 宮燈籠

北野天満宮 宮燈籠

燈籠の産地はどこも、昔から有名な採石場でもあります。京都も昔、白川石が採れていた頃は、灯篭をはじめとした石造品を数多く造っていました。私どもの店も「堀川石工 芳村茂衛門」の名を残した“宮燈籠”が北野天満宮や東寺に残されています。もちろん今の京都にも、優秀な技術を残されている方が何人かおられますので、お客様から“京石工の仕事”をと、ご希望をいただいた時には、お願いをいたしております。京都以外では、昔から関西方面で有名な石産地であり、優れた石工の伝統と技術が残っている、庵治、岡崎、出雲、などの、石工さんに直接、お願いいたしております。このあたりの産地は、はるか昔から町全体が石材業を営んできた地域なので、歴史に裏づけられた、優れた石工さんの技術が残されています。私どもでも何代と続いて、安心してお願いいたしております。

■燈籠の完成度

近年は中国製品の燈籠も良く見かけますが、どうしても日本人が造るのとは異なり、むっくり感と言いますか趣きがでません。小叩きなどの細かな仕上げの部分にも差がでます。価格面のことで言えば、いたし方ないかもしれませんが、私どもでは灯篭などを新たに造る場合は、石は中国産としても、製作は日本の石工がされることをお薦めいたしております。

燈籠商品

織部灯篭

御影石 granite
織部灯篭 oribe
3尺 90cm

古くから茶人に好まれた灯篭。織部の名は「古田織部が好んだ灯篭」を由来とすると伝えられています。

ORIBE TORO is said to be named after Yoshida Oribe who was one of the disciples of Senno Rikyu the tea master. And it’s also called “CHRISTIAN TORO” as people prayed to the lantern instead of praying a crucifix in the period of prohibition of practicing Christian in Edo periods.

春日

御影石 granite
春日 kasuga
6尺 180cm

日本三社のひとつ、春日大社(ほか、伊勢神宮、石清水八幡宮)に建立された灯篭です。

KASUGA DOORO is a reproduction of the Stone lanterns at Kasuga Shine in Nara. Kasuga lantern with carved deer design is typically used as an accent feature at a gate entry or gardens.

水蛍灯篭

御影石 granite
水蛍灯篭 mizu-hotaru
3尺 90cm

桂離宮の水蛍灯篭は丸い棹石、三角の窓を二つ重ねた四角い火袋。その上に風化が激しい笠を乗せ、地中深くに埋め込んである。 池を隔てて遠くから眺めると、水面に映る灯りが蛍のようであるところから名前がつけられたという。

This is a reproduction of the famous lantern at Katsura-Rikyu Gardens, Kyoto. One of its outstanding features is the top of the roof which shape is like a gentle hill.

六角雪見(桂離宮型)

御影石 granite
六角雪見(桂離宮型) six-sided

雪見灯篭は神社等の献灯用のものとは全く形式が違い、庭園で鑑賞するものとして発達した。桂離宮型の六角雪見は、脚だけが四角形、中台、火袋、笠は六角形となっていおり、宝珠が無いのが特徴です。

YUKIMI DORO has beed developed as a toro for only appreciation in gardens different from the ones which are dedicated to shines. This Katsura-Ryikyu Garden type toro has only four legs.

古代雪見

御影石 granite
古代雪見
1.5尺 45cm(diameter)

シンプルな意匠が特徴。

YUKIMI DORO the name of the stone lantern literally means “snow-viewing”. Original lantern had octogan shaped roof. But, hexagon or circular roof become more popular these days. After the Edo period, this type of lantern has occasionally been used by pond or stream.

岬

御影石 granite
岬 misaki

対岸からの眺めを意識した意匠で、水に映った姿も想像して創案された灯篭です。 桂離宮に原型があります。

MISAKI DOORO is a reproduction of one of lanterns found in Katsura-Rikyu Garden, Kyoto. The lantern is oftenly placed over boulder in or side of pond. It is a symbol of the lighthouse guiding fishing boats home.

鉄鉢

御影石 granite
鉄鉢 stone basin
1尺 30cm(diameter)

名の由来は、インドの「鉢多羅」で、僧侶が施しを受ける鉄の器という意味。仏教から転用された庭園用の石造品です。

This is a basin shaped like teppatsu or a small iron bowl used by mendicant priests.

菊型水鉢

御影石 granite
菊型水鉢 flower shaped stone basin (chrysanthenum)
1.5尺 50cm(diameter)

鉄鉢の側面に、菊の花弁をあしらた意匠。古くから日本の文化は、菊の花を愛でてきました。そんな風土が生み出した水鉢です。

Chrysanthemum is one of the flowers being beloved by people in Japan from the ancient times. This is a stone basin with design based on flower.

六角灯篭

御影石(北木錆) granite
六角灯篭 hexagon toro
6尺 180cm

六角型灯篭は春日灯篭と並んで、本来、神社や寺院で献灯されていた形です。茶の湯の文化とともに、庭灯篭として使われるようになりました。

Rokkaku-kata toro, or hexagon toro was originally used to illuminate the front of the Buddhist temples and Shinto shines. When the tea ceremony was established in Momoyama period, these stone lanternes were used in part of making tea gardens.

置灯篭

御影石 granite
置灯篭 oki-toro
44cm 44cm(height)

置き灯篭は、社寺建築の軒下の吊り灯篭のデザインを元に製作されたものです。

OKI DOORO is a stone version of Tsuri Dooro which is metal lanterns hung under the eaves of temples and shrines. In the Edo period, only this type of hanging lantern was inherited into stone lanterns.

置き灯篭

御影石 granite
置き灯篭 oki-toro
1尺 30cm(square)

オリジナルの創作置き灯篭です。 銀閣寺型手水鉢とデザインが似通っているところがあります。

This is a stone lantern with contemporary design. A latteice pattern is carved in one side of the cube. The design resembles the Chozubachi (stone basin) in Ginkakuji temple, Kyoto.

道しるべ

御影石 granite
道しるべ michishirube-kata
3尺 100cm(height)

道しるべ型灯篭は元は街道の角に地名を示す役割をしていた灯篭です。 狭い玄関先などにも調和します。

Guide stone was originally built for making an intersections or direction of pathways with name of places.

燈籠以外の点景物

つくばい

つくばい

道祖神

道祖神

銭鉢

銭鉢

蛙

蛙

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